注意喚起:ヘムライブラ®皮下注の適正なバイアルの組み合わせについて


令和2年12月

 
血友病診療医の皆様へ
 

日本血栓止血学会 理事長 松下 正
同学術標準化委員会血友病部会長 酒井道生

 
 

注意喚起:ヘムライブラ®皮下注の適正なバイアルの組み合わせについて

 
 
血友病診療の進歩は、多くの有効で安全な製剤の開発に支えられてきました。一方で、実際の診療にあたっては、高額な薬剤が多いこともあり、医療資源の有効利用に対して、十分な関心を持って細心の注意を払うことが求められています。
2018年に使用可能となった、「抗血液凝固第IXa/X因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体 血液凝固第VIII因子機能代替製剤[エミシズマブ(遺伝子組換え)注、ヘムライブラ®皮下注](以下、本剤)」は、インヒビターの有無に関わらず先天性血友病A患者に使用可能な製剤であります。半減期が非常に長く、また、皮下注射製剤という利点もあり、現在、多くの先天性血友病A患者で使用されています。
しかし、本剤は体重あたりの投与量が厳密に規定されていることもあり、製剤バイアルの規格の選択によっては、廃棄される残液量が増えてしまうという問題が生じています。これは、大切な医療資源の浪費と思われます。そこで今回、本剤の使用にあたっては、とくに以下の点に留意が必要と考え、注意喚起を発することといたしました。また販売元の中外製薬(株)に対しても5規格あるすべての製剤バイアルの供給に滞りがないよう申し入れを行っております。
詳細は添付PDFをご覧いただけますようお願いいたします。
 
注意喚起-ヘムライブラ2021.2